これまでは日常生活を楽しく感じていたのに、ふとしたきっかけで幸せを感じないことに気づく人が増えています。この症状はうつ病の始まりで見られる傾向であり、酷くなると不眠症や他人との関わりを持ちたくなくなるなどの状態に進むため注意が必要です。うつ病にかかる人の特徴としては、これまで勉強や仕事などを自分の力量以上に頑張りすぎていた人が、気持ちの面で限界に達した時にうつ病になりやすいと言えるでしょう。燃え尽き症候群という呼ばれ方もしており、自分の中で楽しみや目標であったはずのことがある時にやりたくないことに変化してしまいます。相談相手を作らずに頑張りすぎていると、やれるところまで無理した際に幸せを感じないという症状が出てきます。自分の中にある理想が高い傾向のある人にも起こりやすく、ある程度の結果で妥協出来るように気持ちを切り替えることが大切です。また微笑みうつと呼ばれる症状も幸せを感じないタイプのうつ病であり、表面上は周囲に気を使い笑顔を絶やさず、1人になった時に悩みで辛くなるというものです。やはり、燃え尽き症候群と同様に無理をしやすい人がかかるものですが、周囲の人を不快な気分にさせないように配慮する傾向が強いことが挙げられます。
どういった瞬間に幸せを感じないという状態になるのかは人によって異なりますが、期待していた成果があげられなかった時にかかりやすいとされています。仕事に打ち込むタイプの人に多い症状で、自分が目標としていた数字が出せなかった時になりやすい傾向にあります。学生であればテストの点数や部活動の成果が期待よりも低かった時にかかりやすく注意が必要です。全ての物事において期待通りの結果を出せると思わないようにして、勝ち負けや数字が関係ない趣味を持つことで幸せを感じない状態から脱却することも可能です。女性の場合は恋愛に関して相手への期待が外れたり、望む相手との結婚が駄目になった時にこの状態になる人もいます。全てにおいて結果にこだわらず、どのような状況であっても何かしらの楽しみを見つけるようにすると気持ちが改善されます。睡眠がとれず不眠症になっていく人も多く、その場合は早めにうつ病を専門とするクリニックに通うと良いでしょう。周囲の人達に相談出来ないタイプの人であっても、カウンセリング時に自分の悩みを打ち明けることで心が軽くなっていきます。精神面を安定させる薬を処方してもらうことも出来るので、会社や学校に通いながらの治療も可能となっています。